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◆リカールはどうして白濁するのか？

リカールに水を加えると白濁するのは、主成分であるアニスの芳香成分（アネトール）が不溶性の細かい小滴を形成させるからである。リカールには、アネトールという成分がふんだんに含まれている。水を加えると、このアネトールが不溶性の非常に細かい小滴を形成する。これによって白濁が起こったように見えるのである。リカール1 に対して30 倍の水を加えるまで、この白濁は起こる。それ以上の水を加えると、またクリア色に戻る。白濁は、リカール１に対して、5倍の水を加えた時に、濃すぎず薄すぎず最適になる。この分量は、味覚的にもベストな配合である。白濁は、リカール独特の特徴であり、リカール ブランドの強い個性を打ち出すのにも貢献している。

◆リカールに白い結晶ができるのは？

リカールの中に、ときより見られる白い浮遊物は、主成分であるアニスの芳香成分（アネトール）の結晶作用によるものである。リカールは自然植物の抽出液から作られているため、植物エキスから白い浮遊物が自然に発生することがあり、また、急激な気温の変化によってその発生の度合いは増進されると考えられる （例えば、摂氏10 度以下で保管した後、常温に戻るといった変化）。アニスはとりわけ低温に敏感な植物であり、摂氏10 度以下になると、その主成分であるアニスの芳香成分（アネトール）は、結晶作用を起こす。これが原因で、リカールの瓶の中に浮遊物が現れることがある。再び瓶が常温状態に戻ると、この結晶は通常跡形もなく消えてしまうが、多少の植物性物質が残ることもある。なお、この物質は、一切身体に害を与えるものではなく、また、商品の品質にも何の影響を与えるものではない。このような浮遊物の発生を防ぐためには、リカールを摂氏15 度?25 度の状態で保管し、逆に冷蔵庫や冷温状態での保管を極力避けることである。